噂の中国語ライブラリー遂に登場!!!
Sinsyに新しい音源「f002m:香鈴 Xiang-Ling(中国語)」が追加されました。
これで香鈴さんは 日本語(f002j)、英語(f002e)、中国語(f002m) の3言語の歌唱に対応できるようになりました!
Sinsyのバージョンも3.7となり、更に音質が向上しているそうです。
非常に興味をそそられます(^ ^;
Sinsy - HMM-based Singing Voice Synthesis System
http://www.sinsy.jp/
CeVIOトークボイス歌唱法~調声編(完結)
CeVIOのトークボイスに歌わせよう!シリーズの7回目です。
初めての方は、■こちらの記事■からご覧ください。
VocalShifterを起動して、前回作ったCeVIOとUTAUの音声(ボーカル)wavファイルを、VocalShifterのトラックにドロップして読み込ませます。
新しいバージョンのVocalShifterでは、wavファイルを開く際に、音声合成方式を選択するウィンドウが出ます。
ボーカルの調声に使用できるのは「MF」か「WORLD」になりますので、いずれかを選択します。
CeVIOの音声とUTAUの音声がピッタリ重なるように配置して、各トラックのボリュームを聴きやすいように調整してください。
この状態で、トラック上のUTAUの音声とCeVIOの音声をそれぞれダブルクリックすると、ピッチカーブを重ねてレイヤー表示で編集できます。
これでピッチの狂いが一目瞭然になります。
気になる所を「鉛筆ツール」でなぞるだけで、音痴が治ります!
発声のタイミングや、音の長さが気になる箇所があれば、その都度「TIME」で補正してください。
後はお好みで、ポルタメントやビブラート、しゃくりを入れたり、DYN(音の強弱)を弄ったりしてやれば、よりエレガントな歌唱になるでしょう。
調声が済んだら、トラックウィンドウに戻って、CeVIOの音声があるトラック上で、右クリックして「選択トラックをWaveファイルに出力(E)」をクリックして、wavファイルを書き出せば、ボーカルトラックの完成です!
ここまで来ればあとは、通常のソングボイスを使った音楽制作と同様に、DAW等でオケとミックスして出来上がりです。
なんやかんやで7回分にもなってしまいましたが、これでとりあえず一通りの解説は終わりました。
もっと効率の良いやり方があるかもしれませんし、音質や歌唱表現の面でもまだまだ改良の余地があると思います。
つづみちゃんやタカハシ君のトークボイスをお持ちの方にも、色々と試してもらえたら嬉しいなぁとか、淡い期待を抱いております(^ ^;
CeVIOトークボイス歌唱法~WAVエクスポート編
CeVIOのトークボイスに歌わせよう!シリーズの6回目です。
初めての方は、■こちらの記事■からご覧ください。
1フレーズ作ったら、タイムライン上の再生位置をオケに合わせます。
フリー版だけの現象かもしれませんが、タイムライン上で再生させると、フレーズの最後まで再生されず、尻切れトンボになる事が多々あります。
これは音素グラフ(LEN)を弄って音を伸ばしても、タイムライン上のアイテムの長さはそのまま変わらないので、音が伸びた分だけ、はみ出てしまう為です。
このような場合は、「速さ」バーを弄って「50」以外の値にセットして、別のセリフ(フレーズ)をクリック。
再び元のフレーズをクリックして「速さ」を「50」に戻して、別のフレーズをクリックすると正しい長さに調整されます。
また製品版では、再生位置を数値入力で指定できるらしいので、タイムライン上のドラッグ操作で合わせにくい場合に有効かもしれません。
セリフのタイミング調整 - CeVIO Creative StudioSユーザーズガイド
http://guide2.project-cevio.com/talktrack/talk_02
そんなこんなですべてのフレーズの打ち込みと位置合わせが済んだら、いよいよwavファイルに書き出します。
ボーカル用トラックの「S」ボタンを押してソロ状態にしてから、「ミックスダウンをWAV書き出し(M)」を実行します。
さらにUTAUの方も、WAVに書き出しておきます。
[Ctrl]+[A]で全音符選択後、再生して、[再生(L)]-[今聞いたのを保存(S)]を実行です。
CeVIOの音声とUTAUの音声をVocalShifterに読み込んで、調声するのですが、CeVIOとUTAUでは出力されるWAVファイルのサンプリングレートが異なるので、変換して統一しておきます。
SoundEngine等のwavファイルのサンプリングレートを変更できるソフトを使って、UTAUの方のWAVファイルを44.1kから48kHzに変換してください。
…最後まで書き切りたかったのですが、思いのほか長くなってきたので、ここで一旦区切りますm(_ _;)m
という訳で、次回「調声編に続きます」
第5回 音程指定編 << >> 第7回(最終回)調声編
CeVIOトークボイス歌唱法~音程指定編
CeVIOのトークボイスに歌わせよう!シリーズの5回目です。
毎回毎回更新が遅くて申し訳ありませんm(_ _;)m
初めての方は、■こちらの記事■からご覧ください。
今回は音程を指定する方法についてです。
音程も音の長さと同じように、音素グラフ(PIT/TON)に表示される数値を手掛かりに指定します。
製品版(現在のバージョン)のCeVIOでは、音素グラフ(PIT)の数値は、音の周波数(Hz)を表しています。
音素グラフ - CeVIO Creative StudioSユーザーズガイド
http://guide2.project-cevio.com/talktrack/phoneme
音階を周波数に変換して、音素グラフ(PIT)にセットすれば、音痴ながらも一応歌ってくれると思います。
↑音階と周波数の対応(A4=440Hzとした場合)
括弧内にフリー版用の数値も併記しましたが、書いてる本人もこれで合ってるのか良く分からない状態です(爆)
実際にこの数値で歌わせてみると、半音くらい低く出てるような気がしたので、今回は半音上げて使ってます。
↓ ↓ ↓
いずれにしても、トークボイスは様々な要因でピッチが狂うので、事前に決め打ちでぴったり合わせるのは不可能だと思われます。
という訳で、次回「WAVエクスポート編」に続きます。
第4回 音の長さ指定編 << >> 第6回 WAVエクスポート編
CeVIOトークボイス歌唱法~音の長さ指定編
CeVIOのトークボイス歌唱法について色々書いてます。今回は音の長さを設定する方法についてです。
初めての方は、■こちらの記事■からご覧ください。
トークエディターの音素グラフ(LEN)に表示される数値を手掛かりに、音の長さを設定していきます。
この数値は、各音素の再生時間を秒数で表したものです。
ちなみに、製品版(現在のバージョン)のCeVIOでは、音素単位のほか、カナ単位での編集も可能になっているので、音素単位のグラフに切り替えて操作してください。
音素グラフ - CeVIO Creative StudioSユーザーズガイド
http://guide2.project-cevio.com/talktrack/phoneme
UTAUで歌わせたい曲のUST等を開いた状態で、ピアノロール上のノートを選択すると、ウィンドウ左下に音の長さが秒数で表示されます。(一番左端が拍子の秒数で、その右隣が選択したノートの秒数)
このノートの秒数をCeVIO側の音素グラフに丸写しにして、譜面通りの音の長さで発声させようという算段です。
↓ ↓ ↓
この例では、「わ」= [w] + [a] + [a] のように、1つのノートに対して3つの音素が含まれることになるので、それぞれの音素の長さを決めてやります。
今回はとりあえず、子音は全部0.05秒として、残りを母音に均等に割り当てるようにしてみました。
「わ」の長さ(0.202703秒)から、子音[w]の長さ(0.05秒)を引いたもの(0.152703秒)を2で割ると、母音[a]1つの長さは0.076秒という事になります。
語尾は、感情設定にもよるのかもしれませんが、指定した秒数よりかなり短くなる傾向があったので、長めに設定しました。
音の長さをセットできたら、次は音程を設定していきます。
という訳で、次回「音程指定編」に続きます。